旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『柳ケ瀬』という街

マサは、毎朝『柳ケ瀬』の横を駅まで歩いている。バスに乗れば5分の距離だが、健康のために歩くことしている。スマホでカウントすると片道2000歩で、もう3年近くになるのでかなり歩いたことになる。この3年間でさえ『柳ケ瀬』はどんどん変わってきた。つい最近も大型店舗を含めた一角が壊され、駐車場になるらしいがまだ手付かず状態でそのままになっている。百貨店でひとつだけ残っている高島屋があり、その南側一角もこの秋に取り壊されるそうだ。こちらは、再開発が決まっており35階のライオンズマンションで、地下1階と5階までが商業スペースになるようだ。現在の『柳ケ瀬』を映像に残しておきたいと、映画の撮影も行われているとNHKのニュースが報じていた。マサは、この近所に住んでいるが、中学や高校時代は『柳ケ瀬』は不良の行くところ、放課後は先生が見回り補導される学生がいるとウワサされていた。その後は東京の大学に行ったため、『柳ケ瀬』で遊ぶことはほとんどなかった。夏休みなどに帰省すると友人達と居酒屋で飲み会をするのが決まって『柳ケ瀬』であった。高校時代の野球部監督を囲む会も、この時から始まり今でも続いている。一次会の後は、西柳ケ瀬へが決まったパターンであった。ネットで『柳ケ瀬』の歴史を見てみると昔は湿地帯で柳が生えており、川の瀬もあったことからこの地名がついたそうである。

明治以降に開拓され、人が集まるように西柳ケ瀬あたりに遊郭を作ったのが街の始まりで、遊郭までの通りに賑わいができたのが『柳ケ瀬』になったそうである。確かに二次会で行った西柳ケ瀬は、いかがわしい店が沢山ネオンを輝かせていたのを思い出す。現在の西柳ケ瀬も空き地が多くなり駐車場になっている。マサは、何かできることはないか、ここのところ思案している。