旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『東京』へのあこがれ

マサは、ゴールデンウィークに突入してゆっくりしている。今日からは、NHKの朝ドラ『半分、青い。』が毎日見られるので楽しみで、朝起きられる。ドラマとわかっていても、出会いにより人生が変わっていく流れにワクワクする。スズメは地元のJAに就職が決まっていたが、あこがれの漫画家のトークショーでの出会いから、『弟子になってみないか?』の誘いに東京で漫画家になる決心をしたところで終わった。マサは、自分のことと重ねてこのドラマを見ていて、きょうもなぜか涙が流れていた。マサは、3度の『東京』への住居変更を経験してきた。1度目は大学進学で、親の反対を押し切って、自由になりたいとの思いで。2度目は就職で、長男で後取りと言われ続けて地元企業を目指すも失敗、その人事担当者から『君は東京に行った方がいい!』と言われ途方にくれて、そのまま東京で就職活動をした。分厚い就職雑誌をペラペラめくる中に『アイデアセンター』なる言葉に興味を持ったことでその会社に入れることになった。運良く名古屋勤務となり、クルマ通勤ではあったが自宅から通うことができた。3度目は、東京への転勤だった。名古屋での数年は、自分が思っていたアイデアを生かす仕事ができず、全くやりたくなかった営業でくすぶっていた。それを見かねた大学の先輩でもある上司から『今の時代は、沈黙は金は通じない、企画の仕事ができるからいい機会になる。』と言われ、返答は1日待ってもらうことにした。両親や妻にも相談したが、『私は東京に行ってみたい!』と目を輝かせる3才になる娘とその母が喜んだのには驚いた。『半分、青い。』のスズメと同じ目をしていた。