旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『最初のオファー』も突然に

マサは、先日フリーペーパーから『オファー』があり、まだ他の友達からも電話が掛かってきていた。マサが経験した『最初のオファー』は、東京のテレビ局からの電話だった。きょうの『半分、青い。』と同じように、突然に東京の事務所から電話があり、親が応対したと記憶している。マサがまだ中学一年生の時だった。平日の朝の番組のため、学校を休まなければならず両親は先生に相談してくれテレビ出演が可能となった。マサはなぜテレビ局から『オファー』があったのが不思議であったが、少年マガジンの替え歌に応募したのを思い出した。モーニングショーという番組で、ヒット曲の替え歌をその歌手に歌ってもらうというものだった。テレビ局が雑誌社からネタを収集していたことがわかった。マサの替え歌は、フォーククルセーダースの『帰ってきたヨッパライ』を『今日はテストの日』というタイトルで作ったものだった。余談ではあるが、本当にその日は中間テストの日になってしまっていた。『天国いいとこ一度はおいで、酒もうまいしねーちゃんはキレイだ』を『家は悪いとこ一度も来るな、母ちゃんガミガミねーちゃんはうるさい』といま思うと失礼な歌詞を考えたものだ。それでもマサの母は喜び、東京に前泊して知り合いと自慢げに会食をした。母は色紙をたくさん購入して、フォークル3人はもちろん、デビューしたばかりの  いしだあゆみ  や  菅原洋一のサインをもらっていた。後から知ったのは、このテレビ局は六本木にあったが、田舎者の中学生にとっては突然の『最初のオファー』であり、ただ見知らぬ六本木であった。