旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

アートグッズの反応

マサは、アート体験イベントの準備を済ませて会場をスマホで撮影していた。新しくアートグッズにした「M yアートパーテーション」や「オトナのツミキ」も並べてお客さんが入ってくるのを待った。「もう入ってもいいですか?」とひとりのおばあちゃんがやってきた。前日に息子さんらしき人から電話があり、家族に行くように話しておいたとメッセージをくれていた。「友達も来るから、一緒にやりたい!」としばらく席に座って様子を伺っていた。「何を作ればいいんだろう?」と心配そうに待っていると、二人のおばあちゃんが入ってきた。「お待たせ、どうするの?」とスクリーンに映し出されるた解説を近くの席まで近づいて見入っていた。「あのハトを作ってみたい!」とアニメーションで動いていく画面からのオーダーに戸惑った。そのおばあちゃんのために、その画面をストップして見せることにした。最初にいたおばあちゃんも「私もハトにする」とつられて作り出す。3人目のおばあちゃんは、ストックしてあるマサのペーパー君の作品を見て「私はこれが面白そう!出来上がったら魔除けにしたい!」と机の上に置いて黙々と作り出す。1時間すると、一番積極的だったハトを指名したおばあちゃんが完成した。ラミネートしてアートグッズの木製額に入れてあげると「この額も欲しい!」とかなり気に入った様子だった。更にプリントシールを勧めると「可愛い!これも欲しい!」と子供のようにはしゃいでくれた。後の二人のおばあちゃんにも、その様子が伝わって同じようにアートグッズの額とプリントシールの注文をもらった。出来立てのアートグッズへの反応はなかったが、おばあちゃん3人の連鎖反応に、微笑ましくなるマサだった。