旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

ほんわかとした気持ち

マサは、作品展がオープンして三分の一の10日間が過ぎて反応が気になっていた。きのう、きょうと見てくれた人から続々とメッセージが届いて感動していた。「見るだけで楽しい!」や、こんなコロナの中「ほんわかとした気持ちになった!」と二人の女子からの言葉が嬉しかった。近くにいたおじさんから説明を求められたので、わかる範囲で対応してくれたことも伝えてくれた。作品展といっても、ガラス越しに作品を見るだけなので無人となっているので様子はわからないのが残念ではあった。きのう観た映画「浅田家」で似たようなワンシーンを思い出した。主人公の個展で家族が変装した消防士の写真を見てクスッと笑いながら「これは笑える!」と女性出版社社長が興味を示して名刺を置いていった場合である。これを機会に写真集の出版、大きな賞の受賞と展開していく。この映画の「浅田家」の家族写真の数々は、まさしく「ほんわかとした気持ち」にさせてくれるものだった。作品展を見ても、作品集を見ても、みんなに「ほんわかとした気持ち」になってもらえるようにしたいとこのワードが気に入ってしまった。月1回のペースでアート講座を開催しているが、毎回違うテーマを決めるのには苦慮していた。12月、1月までは決めていたが、2月のテーマがしっくりしなかった。「浅田家」の家族写真と「ほんわかとした気持ち」を頭に浮かべるとすんなり決まった。「あなたの好きな人を描こう!」とクスッと笑える作品を作ってもらおうと、マサはもう「ほんわかとした気持ち」になっていた。