作品展の準備

マサは、初めての作品展の準備を進めていた。1週間前になると地元テレビ局の担当者からメールが入った。「作品リストと画像を送ってください」と新聞とラジオで告知するため必要なことが付け加えられていた。アート講座が終わったばかりで、どの作品を展示するかまだ確定していなかった。作品数は20点と決めていて、10点ずつを２つのコーナーに並べるようにレイアウトをパソコンでやってみた。落ち着いた作品と絵本や動物をテーマにした楽しい作品を分けてみるとおのずと点数が決まった。後はそれぞれの人に作家名と作品名を何にするかをメールでやり取りした。また運営委員のフルちゃんに頼んで、1点1点作品を額に入れ撮影をしてもらった。少しばかり手間取ったがリストと作品が決まり、地元テレビ局の担当者にメールを返信した。すぐに電話が入り「新聞に数点作品を載せますがどれにしましょうか？」と聞かれ「お任せします。そちらで選んでください」と答えて電話を切った。翌日、新聞広告のカラー画像とラジオ広告のコピーが添付されたメールが届いた。作品展の前日の新聞に掲載されることを聞くと、改めてワクワク感が高まるのを感じた。新聞に載るのは6点で、マサの招き猫や講座参加者5人の作品であった。びっくりするといけないので、5人それぞれにメールで伝えた。明日は展示ギャラリーへ行って、作品20点とパネル4枚を飾る。キャプションや芳名録、細かい演出品など漏れがないように作品展の準備をするマサだった。