リピーターの嬉しさ

マサは、朝に届いた一通のメールに感動していた。『去年は骨折して参加出来なかったけど、久しぶりに参加します』とMさんからのメッセージだった。月一回のアート講座の10日前に、リピーターの方にメールして告知していた。3年前に講座開設の条件に10名必要だった時に、岐阜市の広報誌に掲載されたにもかかわらず、2週間たっても応募者ゼロだったことを思い出していた。ほとんど諦めかけていた時に『知り合いに手当たりしだいメールをしなさい！』と秘書の妻からハッパを掛けられていた。控えめな性格のマサは、ためらいもあったがスマホのメーリングリストから友達へ次から次へと送った。今でもメールを送るとき勇気がいるが、あの時以来教えを守って送り続けている。改めてリピーターを増やす方法をwebで調べてみた。イベントに参加したりお店を訪問した人たちの80%は忘れてしまうのだそうだ。忘れさせないために３つの方法を提案している。１つ目は、次回のキッカケを作ること、クーポンやスタンプカード、お友達紹介の特典を付けること。２つ目は、毎回サプライズ感を演出すること。３つ目は、ダイレクトに情報を届けること。朝メールのあったMさんに、毎回ずーっと送り続けてきたのは正解だったと改めて思い、感動の余韻に浸るマサだった。