旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

節分の日

マサは、5月からフリーになるために正式に退職願を会社に提出した。月も変わり、節分になったこともありタイミングを計っていた。明日が立春で、年によって日付けが違うらしいが、二月四日と漢数字を記載して筆ペンで文章を綴った。縦書きでまっすぐに筆を走らせていく。緊張しながら書いていき一発で間違いなく仕上がったので満足していた。朝一番に、部門長に持って行くと『おおー』と小さな叫び声を発して、文章の出来映えに驚いたようだった。昼頃には、同級生からもLINEスタンプで『福が来ますように!』と鬼のイラスト付きのメールにも季節の節目を感じた。メールの返事にやや困ったが『ありがとう。年の数だけ豆を食べて更に福をもらいます』と返した。例により節分をwebで調べると、室町時代に厄除けのために米粒をまいたのが始まりだそうだ。地域によって年の数だけ豆を食べたり、関西の太巻き寿司を一気に食べる恵方巻きの習慣があったりと、コンビニでも取り扱われ広まっている。コロナウィルスが世界的に広がり脅威になっているが、節分の豆まきで追い払ってほしいものだ。日本には素晴らしい四季や習慣が残っているが、失われるものもあり寂しくも感じている。4月から新たに始めるアート講座のテーマは『紙の葉っぱで日本の旬を描く!』として月ごとの風物詩を描いてもらう予定だ。4月は卯月、5月は皐月、6月は神無月と昔ながらの言い方で日本の伝統を再発見していきたい。もう今から春の気分になっているマサだった。