旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

旅のことなら

マサがバス停で久しぶりに会ったのは、良きアドバイザーのトシちゃんだった。国内でも海外でも旅のことなら、めちゃくちゃ詳しい。大手旅行代理店J社にいるだけあって世界を股にかける生き字引そのものだ。今は出身地の岐阜に『交流人口』を増やすための仕事をしている。昨年10月に、マサからお願いして『ワークショップ×セミナー』の講師をしてもらった仲だった。このとき『交流人口』なる言葉も教えてくれた。岐阜を含めた地方都市は、高齢者ばかりになり人口は激減する。住む人が少なくなっても、岐阜に来てもらう『交流人口』を増やすことで今までと同じような経済効果が出れば、地方都市は生き残れるという。読書家でもあるトシちゃんに『僕のブログ見てる?』と聞くと『僕の存在が面白い!』と5歳の僕の稚拙な文章でも喜んでくれているので嬉しかった。僕はいつでも旅に出掛けたいのに、マサはなかなか連れて行ってくれない。『トシちゃんと同じように岐阜のために岐阜のいい所を探してみようかな』とマサに聞こえるようにに独り言を喋った。岐阜を紹介する方法は、今流行りのYouTubeかなと短絡的に思った。マサは一度だけ『ペーパーリーフアートの作り方』のタイトルで静止画を組み合わせた動画をアップしている。アクセス数は1年間で85と少ない。マサは、ここのところ朝ドラの『なつぞら』にヒントを得て、僕を使ってアニメーションを作ろうとテストをしている。トシちゃんに会ったことにより、僕が紹介する岐阜の街をYouTubeにアップしてみようとアイデアが更に広がっていた。アクリルの透明な板に僕を貼ってセル画みたいになったので、背景に岐阜の街を動画で流してみようと、もう映画監督の気分のマサだった。