旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

動画版をアップ

マサは、ネットでアニメーションというキーワードで検索していた。テレビの『サザエさん』は、2004年までセル画でアニメーションを制作していたらしい。それ以降のすべてのアニメは、パソコンによるデジタルに変わっていく。世界では、ミッキーマウスを作ったウォルトディズニーが最も有名だが、彼の生涯をウィキペディアで調べてみた。子供の頃から絵が好きで学級新聞などに漫画を描いていた。アルバイトで新聞の挿し絵を描いてる時に広告会社に入社そこで生涯の友人と知り合い、その後すぐ2人でデザイン会社を設立した。その仕事をしながら他の会社でアニメーターで雇われるうちに魅力にはまりアニメ会社を設立していく。ユニバーサル社と一緒に制作したウサギのキャラクター『オズワルド』がヒットしたが金銭問題でキャラクターの版権やスタッフを持っていかれてしまい決裂することに。『オズワルド』の敵役のネズミのキャラクターから新たに作ったのがミッキーマウスだった。このキャラクターの大ヒットを契機に会社が順調に推移していく。その後テーマパークを作りたいと15年間もの構想でディズニーランドを建設した。『こどもから大人まで楽しんでもらいたい』を理念に世界中に広がっていったことは言うまでもない。マサはウォルトディズニーを目指しているんだろうか、アクリル板に貼った僕を外に連れ出した。隣の駐車場との境に雑草が生えているので、一緒に並らばせた。僕は葉っぱのキャラクターなので、友達を紹介してくれたのかもしれない。スマホのカメラで動画のボタンを押した。緊張して僕は動けなかったが、風が吹いて雑草はざわざわ動き、たまたま鳥の鳴く声も録音された。45秒の動画は、初めてにしてはうまく出来たと自己満足していた。『旅するペーパーくん動画版』としてアニメーションの制作をスタートさせるマサだった。