旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

声優の音入れ

マサは、土曜日の今日も朝ドラをBSで1週間分まとめて観ていた。馬が坂を駆け下りるアニメーションシーンを描くのに苦慮する主人公の『なつ』役の広瀬すずだった。馬の前足を4本にすることで素早く駆け下りるシーンを思いついた。演出家見習いの新入社員から『アニメーションにしかできない表現』をなかなか聞く機会がなかった。階段ですれ違い転びそうになった『なつ』がバタバタ手を動かした時に、馬の足を4本にすることを思いついた。このとき演出家見習いからの答えを引き出し『ありえないことを本当のように描くことだ』という言葉を聞いて、アニメーションにしかできない表現がどういうことか理解できたようだった。マサは、『ロッキーeスタジオ』でテストで作った僕の動画を再生していた。30秒のかすかな音しかない動画はなんだか物足りない。今日は娘と孫がやってきたので、動画を見せると『ペーパーくんペーパーくん』と可愛い声で僕を呼んでくれる。マサはこの声にヒラメキ、2才の女の子に『ペーパーくん』の声優を頼んでみた。最初は、恥ずかしがったが『僕はペーパーくん、好きな食べ物はプリン、それからハンバーグ』とマサの声も少し入ってしまったが、初めての声優を無事にこなした。今回は、YouTubeにそのままアップ、タイトルは『旅するペーパーくんin岐阜』、僕の可愛い声を聞いてほしいなあとつぶやいた。『アニメーションはありえないことを本当のように描く』という意味が、2才の女の子を声優役にしたことで、少しだけその世界がわかったような気がするマサだった。