旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

書類審査の結果

マサは、昨年11月にJAへ提出した書類審査の結果を待っていた。ポストいっぱいの大きさの封書が届いていた。これまでいろんな審査結果の封筒が届いたが、その厚みで内容が分かった。定型サイズの封筒にA4用紙が三つ折りされて、枚数が多いと封筒が膨らんでいると採用されたことがわかる。今回はA4用紙をそのまま折らず入れる封筒だったので厚みは微妙だった。エアコンを付け、お湯を沸かしてお茶を入れて、ゆっくりと椅子に腰掛けて落ち着こうとしていた。ハサミで端を丁寧に切って、数枚ある用紙を取り出した。『審査会への出席のお願い』という文字が最初に目に入ってきた。次に審査会の日時を確認した。一ヶ月後の平日で午後4時半からとあったので、こちらの要望を聞いてくれたのが分かった。書類審査が通過したことを、JAを紹介してくれたミタムンにお礼のLINEを送った。『プレゼンがんばってください』と短い返事だったがありがたかった。審査会の審査経験もあると聞いていたので、どのような審査をするのかも教えてくれれば心強いと思った。『審査会の日は空いてる?』と秘書の妻に聞くと『木曜日は二胡の日でダメ』と音楽教室があるためつれない返事。『4時半からだけどダメ?』と聞き直すと沈黙のままだった。『私の言うこと聞いてくれたら考えてもいい』と家事の一つでも手伝って欲しい様子だった。『わかったよ。休みの日の1日だけランチを作るってどう?』と言うと、急に顔が崩れて笑顔になった。プレゼン結果もうまくいくように、今から手打ち始めるマサだった。