旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

小さな挑戦その3

マサは、パソコンに向かいメールを送った。6月にこのプログを見てくれた税理士のミタムンから紹介してもらったJAの人へのメールだった。マサのアート講座を更に広げていくために、JAの助成制度に応募をすることにした。岐阜市補助金の5倍もあるので、ハードルがかなり高そうだ。まずは書類提出を12月までに揃えるように指導を受けていた。ネットで必要機器を検索して価格を調査し、デザインは良きパートナーのチカチャンに見積りをお願いした。これまでの活動状況も要請されているので、講座の模様や、咲楽や岐阜新聞に紹介された記事も資料に添付した。これでまずは書類審査が第1関門になり連絡を待つことになる。担当者の話によれば、来年の2月に審査員10名の前でプレゼンがあるので準備をしておくことを勧められた。テーマ名は『移動する体験ミュージアム』とした。どこでもアート講座を体験できるように、アウトドア用のテント、机と椅子、ポータブル電源をリストに入れた。作品を投影するために、モバイルパソコンやプロジェクターも必要になる。体験ミュージアムでは、作品を『作る体験』はもちろんのこと、額入り作品や映像を『見る体験』ができる。最後には作った作品と一緒にスマホで『撮る体験』もできる。背景には愉快なキャラクター達がデザインされたタペストリーが飾られることになっている。作品を手に持った子供達の笑顔は、タペストリーとともにインスタ映えする記念写真になる。マサのこの小さな挑戦は、プレゼンが通ってくれれば大きな反響になると夢をみているのだった。