作品展の顔

マサが作品展の原稿を考えていると、チカチャンから電話があった。「受付の案内サインの作品画像を送ってほしい」とマサの自画像がふさわしいと付け加えて話してきた。「鳥のマークを入れるはずじゃなかった？」と聞くと「例えばルノアール展だったら代表作をポスターにするでしょ？！」と説得する口調がわかった。スマホに保存してある画像を探し出してメールで送ってあげた。記録によると2012年11時15日に制作したものだった。2010年9月から5年間、1日1作品を必ずfacebookにアップしており、ちょうど油に乗った2年目の作品だった。その頃から、チカチャンは毎日「いいね！」を押してくれていたので、作品の優劣も理解してくれての選択は嬉しかった。画像でしか残っていないので、作品を複製して展示した方がいいのではとも思った。現物サイズにカラープリントしてハレパネに貼ればレプリカができると想像していた。作品展の1枚目のメッセージパネルの前にマサの自画像レプリカを置いてみようと考えも膨らんできた。ホームページの冒頭にもこの画像を配置してみると、やっとしっくりしたような気がした。作品展の顔とホームページの顔を、マサの自画像にすることで、モヤモヤしていたマサのアタマもスッキリしたようだった。