旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

ラッキーセブン

マサは、きのうはビールで少し酔いが回っていたがナゴヤドームのことを思い出していた。ドラゴンズが8連敗もしていたのに、大入り満員だったのは特別なサービスがあったからのだと思った。もらったユニホームをFacebookにアップすると、同級生の税理士ミタムンも夫婦のユニホーム姿の写真を返信してくれた。バックネット裏の特別席にいるとコメントがあった。いくつになってもペアルックはいいなあと思いつつも、マサも秘書の妻とペアルックになっていた。大画面スクリーンに観客が映し出されるので期待をしていたが映してはくれなかった。入り口で青く細長いモノをもらったので、なんだかわからずバッグの中に入れておいた。試合が進み7回になると、周りの人が袋を破って青い紐状のモノを取り出していた。甲子園球場で有名になったジェット風船だということがわかった。初体験なので、なかなか膨らまなかった。周りの人を見ると、ゴムを引っ張っているようだった。そうかあゴムを引っ張れば柔らかくなるので、膨らませやすくなることがわかった。フーッと思いっきり強く吹くと少し先だけ空気がやっと入った。『チカラないねー』と秘書の妻に言われて苦笑いしたが、しょうがなかった。『いつまでに膨らませるか教えてくれないと』と初体験とも言えず『ドラゴンズの7回の攻撃が始まるまでに』とテレビで見た甲子園の映像を思い出しながら妻に答えた。1978年に紙吹雪の使用禁止で甲子園球場で広島の応援団がやったことが始まりだそうだ。甲子園では4個入りで『ラッキー風船』という名前で販売しているとWEBの情報も後から確認してみた。お客さんに入ってもらうためにドラゴンズもいろいろと工夫しているんだなあと、マサはアート講座にも活用できるヒントをつかんだようだった。