旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

僕のともだち

マサは、G20大阪サミットのニュースを見ていた。興味がでたのは首脳会議の内容ではなく、会場内のメディアセンターの軽食コーナーの模様だった。皿やフォーク、ストローなどの食器に木や紙が使われていたことだ。プラスチックごみによる海洋汚染問題も議題になるそうだ。僕はお菓子の空き箱からできているから、紙や木でできているモノに親近感をいだいていた。紙は木材のパルプから作り、リサイクルされて再生紙として戻るから環境の優等生とも言える。このニュースを見て木や紙で作った皿やフォーク、ストローも『僕のともだち』になってくれるのではないかと改めて思った。マサも良きパートナーのチカチャンに3ヶ月ぶりに会った。マサのクラブ活動の進め方について、プレゼンの反省もしながら意見交換をした。どういうわけか本棚から『はらぺこあおむし』の絵本を取り出して『これどう?葉っぱそのものだよ』とマサのペーパーリーフの世界を絵本にしたらどうかと提案してきた。彼の夢は、児童文学作家になりたいことを初めて明かしてくれた。学生時代にサークルに入っており、京都でOB会をつい最近やったことも語ってくれる。他にも沢山のアイデアを出してくれたが『はらぺこあおむし』の絵本のことが頭から離れなかった。NHKの朝ドラからアニメーションに興味を持って、僕の声を吹き込んだばかりだった。動画に声が入ったら、次は絵本のようなストーリーも必要だとヒラメキを覚えた。G20の会場で見つけた『僕のともだち』を登場させると面白いストーリーができるかもしれない。社会的課題の環境問題をストレートに訴求するとニュースにもなる。しかし環境問題は控えてそれとなく訴えて、絵を見ると楽しく笑えるストーリーで癒しを与えたいとマサは思った。