旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『同級生のマスター』の店で

マサは、バレンタインデーのお返しに悩んでいた。2ヶ月に一回程度、高校時代の同級生の女子から飲み会のメールが届く。彼女の同じクラスの男子がやっているカウンターバーで開催しており、彼女の名前を会の名前としている。10年以上の歴史があるが、マサは数年前から誘われて、ほとんど毎回参加している。今日は2ヶ月前のバレンタインチョコのお返しを持っていくため、何にしようか、どこで買おうか落ち着かないでいる。一週間前に、良きパートナーのアラキンに会っているが、彼もこの会に昨年から参加しており、夕方の6時に店で合流する約束をした。実はこの場所は、同級生の溜まり場となっているため情報交換できるので助かっている。今回も、アート講座のチラシを持っていくことにしており、同級生のマスターはドアにチラシを貼ってくれる。アラキンにもここで再会でき、アート講座への参加者もここをキッカケに来てくれる同級生もいる。今年も何人か参加してくれると嬉しい。バレンタインのお返しは高島屋で、神戸凮月堂のキャラメルチョコのサンドクッキーの新製品の試食につられて購入した。店のドアを開けると『あ!ロッキーマサだ。フリーペーパーみたよ!』開口一番そう呼ばれた。深夜まで、フリーペーパーが酒の肴にされたが、みんな有り難いアドバイスとなり、時間が過ぎるのを忘れるほどであった。