旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『キャラクター』の魔力

マサは、今日のアート講座で『愉快なキャラクター』をテーマに作品作りをすることになっていた。いろいろな『キャラクター』に出会い、いろいろな商品作りにも関わってきた。『キャラクター』を使えば売れる商品ができると思う人がほとんどであった。ディズニーキャラクターでバレンタインチョコを作っていたM社は、デザートへも展開したが当たりハズレが大きく経営不振になってしまった。あられを作っていたN社は、サッカーする孫悟空のオリジナルキャラクターを作りサッカーボールをイメージして五角形の海苔をふりかけた丸型せんべいにしてみたが売れず、こちらも経営不振に。ラーメンスナックのO社では、エビせんべいを売るために新撰組のオリジナルキャラクターで『新せんべい組』の名前を付けたところソコソコ長く売れたこともあった。これまで関わった企画の中で、ロングセラーになったのは野球少年のオリジナルキャラクターを使ったS社の『チョコバット』だった。戦略的に短期で有名キャラクターを使うのは効果的な場合もあるが、長く売っていきたい場合は、そのキャラクターがいかに商品にマッチしているかを考えなくてはならない。その商品に合ったオリジナルキャラクターを作ることが近道であることを、これまでの経験でマサは知った。『ペーパーくん』に合った商品はないかなあとマサは考えているらしいが、あまり人気が出ると恥ずかしいのでやめてほしいと僕は思っている。今日のアート講座で『愉快なキャラクター』を作ってくれるので楽しみにしている。『ペーパーくんの仲間たち』としたら面白いことになりそうだ。それぞれのキャラクターの関係をつないでいけば『物語り』が作れそうだ。まずは絵本から、そしてアニメーションに夢は広がる。これが『キャラクター』の魔力だとマサは思った。