旅するペーパーくん

ペーパーくんの癒しとヒラメキの日々

『若き血に燃ゆる』ものたち

僕は、いつものようにマサのカバンに入り、気候のせいかまだウトウトしていた。珍しくマサの鼻歌が聞こえてきた。『若き血』という応援歌で、マサが東京の大学生時代に数え切れず歌ったものらしい。今日は大学時代のテニスサークルの仲間と会うことになっている。後輩が太田川駅近くに、割烹をオープンしたというので、先輩と同級生と3人で行くことにした。先輩は兵庫県西宮市の出身で、明石さんまにそっくりで当時から、あきまへんなど関西弁まるだしで吉本新喜劇を見ているようで楽しかった。もうひとりの同級生は、愛知県岡崎市出身のドラゴンズファンで、当時からいっしょに燃えよドラゴンズを歌う中であった。後輩は、愛知県豊橋市出身で、自動車会社が発祥の会社に長く勤務、子会社の社長にもなっていたが、自分の好きな道を選択したらしい。先輩は気遣いがあり、マサが単身赴任時代も声を掛けてくれ、みんなが集まれる豊橋駅近くで、彼らと一緒に食事会を何度か開いてくれた。マサは彼らに会うのがいつも楽しみで、今回はフリーペーパーをカバンに入れて掲載された記事を見せることにした。先輩からは、掲載画像を送ってほしいと要請され、神戸でやったらどうかアドバイスをくれる。同級生は、アートの世界は理解しがたいようだった。逆に会社生活から離れる時がきたら、ドラゴンズファンの集まるスポーツバーをやったらどうか提案したら苦笑した。